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Spellcasting

呪文発動のルール(1)

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賢者の助言

2022年11月21日

Jeremy Crawford、ゲームデザイン・設計者 - D&D TRPGスタジオ

ダンジョンズ&ドラゴンズの世界は魔法に満ちており、多くのキャラクターやモンスターがその魔法を呪文という形で使っています。

以下の質問は『プレイヤーズ・ハンドブック』のルール、特に第9章と第10章を扱ったものです。読む際は『プレイヤーズ・ハンドブック』を参照することをおすすめします。

1)攻撃を伴う呪文は、攻撃アクションの攻撃として、あるいは追加攻撃機能の一部として使うことができますか?

答えは「いいえ」です。

『プレイヤーズ・ハンドブック』で説明されているように、戦闘中の自分のターンでは、移動のほかに1つアクションを起こすことができます。アクションは「攻撃」「呪文を唱える」「早足」などの誰でも使えるオプションから選ぶか、クラスや特技などで得た特別なアクションの中から選びます。

自分のターンに呪文を唱えたい場合は、「呪文を唱える」アクションを取ります。この場合、攻撃アクションや他のアクションは行いません。ファイアー・ボルトやレイ・オヴ・フロストのようないくつかの呪文は攻撃を伴いますが、その呪文を唱えなければ攻撃を行うことはできません。つまり、攻撃を伴うからといって、攻撃アクションが使用されているわけではありません。

このことから、(ファイターやパラディンなどを含むいくつかのクラスが持つ)追加攻撃機能では、追加で攻撃呪文を唱えることはできません。この機能は、特に「攻撃」アクションに依存しており、「呪文を唱える」アクションや他のアクションに依存しているわけではありません。

要するに、呪文攻撃を行うには、まず呪文を唱えるか、その呪文の効果を生み出す機能を使わなければなりません。追加攻撃のような、攻撃を行うことができるゲーム機能は、それが書かれていない限り、呪文を唱えることはできません。

2)近接攻撃の呪文で、機会攻撃を行うことはできますか?

その呪文攻撃が呪文を唱えることによって発生したものであれば、できません。モンスターがあなたからの機会攻撃を誘発した場合、あなたはそのモンスターに対してリアクションで近接攻撃を行なうことができます。機会攻撃によって、突然ショッキング・グラスプのような呪文を唱える能力が得られるわけではありません。

それぞれの呪文には発動時間(呪文を唱えて実際に効果が発動するまでの時間)があります。ゲームの機能、例えば機会攻撃は、その機能に特別な記述がない限り、その発動時間を避けることはできません。《戦場の術者》の特技は、一例ですが、1アクションの発動時間を回避して、機会攻撃の代わりに呪文を唱えることができます。

いくつかのモンスターは近接攻撃の呪文で機会攻撃を行うことができます。バンシー、リッチ、スペクターなどの特定のモンスターは、呪文によるものではない近接呪文攻撃を持っています。例えば、バンシーの『腐敗の接触』アクションは近接呪文攻撃ですが、それを行うために呪文は唱えることができません。したがって、バンシーは『腐敗の接触』による機会攻撃を行うことができるのです。

3)呪文スロットがない状態で呪文を唱えた場合、その呪文のレベルはどのくらいですか?

そのような呪文は可能な限り低いレベル、つまり呪文の説明文の一番上付近に書かれているレベルで唱えられます。特別な能力がない限り、呪文のレベルを上げる唯一の方法は、それを唱える際により高いレベルの呪文スロットを消費することです。
以下はその例です。

ウォーロックの“カルケリの鎖”のクラス特徴によって、ウォーロックは呪文スロットを使わずにホールド・モンスターを唱えることができます。したがって、そのホールド・モンスターはその呪文の可能な限り低いレベルであるレベル5になります。

ウォーロックの運盗む五ツ星能力により、ウォーロックはベインを呪文スロットで唱えることができ、その呪文はウォーロックが唱えるために消費するスロットによってレベル1以上となります。

モンクの“四大門徒”のクラス特徴により、モンクは呪文のレベルを上げるために、呪文スロットではなく気のポイントを消費することができます。

このルールはプレイヤー・キャラクターにもモンスターにも当てはまるので、『モンスター・マニュアル』の『生得呪文』使いは、可能な限り低いレベルで『生得呪文』を唱えなければなりません。

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